倉敷市のアパートで屋根カバー工法工事が進行中! 2025.10.27 屋根 目次1 折半屋根の劣化状況とカバー工法を選んだ理由2 屋根カバー工法の流れ2.1 既存屋根の点検・清掃2.2 ルーフデッキの設置準備2.3 新しい屋根材の取り付け2.4 パラペットの設置3 屋根カバー工法の完成 外壁塗装・防水工事に続き、仕上げの屋根リフォームへ倉敷市内で進行中のアパート外装リフォーム工事。前回のブログでは、外壁塗装の厚膜凹凸仕上げや共有廊下の防水工事、そして屋根工事の着手までをご紹介しました。今回はいよいよメインとなる「屋根カバー工法」の施工が本格的に始まりましたので、その様子を詳しくお伝えします。この現場では、 外壁塗装(厚膜凹凸仕上げ)屋根カバー工法共有廊下・階段の長尺シート張り共有廊下裏(天井部分)へのパンチングメタル施工 という、アパート全体の美観と耐久性をトータルで高める工事を行っています。外壁・屋根・共用部が一体となった改修工事のため、建物全体が新築のような印象に生まれ変わりつつあります。 こちらの現場の前回のブログは→倉敷市 外壁塗装・屋根カバー工法・長尺シート工事中 折半屋根の劣化状況とカバー工法を選んだ理由 このアパートの屋根は「折半屋根(せっぱんやね)」と呼ばれる金属屋根で、経年劣化により錆びや小さな穴が見られました。特に折り目の谷部分は雨水が溜まりやすく、長年のうちに錆びが進行して穴が開いてしまうことがあります。通常であれば「再塗装」という方法もありますが、今回は下地の腐食が進んでいたため、塗装ではカバーしきれない状態でした。そのため、屋根全体を新しく生まれ変わらせる「カバー工法」を採用しました。カバー工法は、既存の屋根を撤去せずにその上から新しい金属屋根を被せる工法です。撤去費用を抑えながら断熱・防音性能もアップするため、アパートや工場などでもよく採用されています。 屋根カバー工法の流れ 既存屋根の点検・清掃 まずは既存屋根の状態を丁寧に確認します。サビや汚れを落とし、カバーを被せるための下地を整えます。今回は折半屋根の谷部分にほこりやコケが堆積していたため、高圧洗浄と手作業の清掃を行いました。また、屋根の端部や笠木部分、雨樋(とい)などの付帯部材も一度取り外し、施工の準備を整えます。この工程では、ひさしの上に「すずめの巣」が見つかりました。すでに使われていないものでしたが、こうした隙間に鳥やコウモリが入り込むこともあるため、清掃と隙間の封鎖を行い、再侵入を防ぐ処理も実施しました。 ルーフデッキの設置準備 清掃が完了したら、新しい屋根を支えるための「下地材(ルーフデッキ下地)」を取り付けます。今回は軽量で錆びにくいガルバリウム鋼板を採用。既存の折半屋根に専用金具を固定し、その上に新しい屋根材を葺いていく形です。下地金具の固定位置は、既存屋根の波形に合わせて正確に施工します。固定がずれると屋根材が浮いたり、風でバタついたりする原因になるため、職人が一本ずつトルクを確認しながら丁寧に締め付けていきます。 新しい屋根材の取り付け いよいよ新しい屋根材の取り付けです。今回は、既存と同じ折半屋根形状のガルバリウム鋼板を使用しました。折半屋根は、波状の金属板を折り曲げた形状で強度が高く、雨水を効率よく流すことができるため、アパートや工場、倉庫などでも多く採用されています。新しい屋根材は、既存の折半屋根の山部分に専用の金具で固定し、その上から一枚ずつ丁寧に重ね葺きしていきます。重ね部分の合わせ方やビスの位置がずれると雨仕舞いに影響が出るため、職人が1枚ごとに角度やラインを確認しながら作業を進めます。また、折半屋根の特性上、施工中は「通気層」が自然に確保されるため、屋根裏の熱こもりを軽減する効果もあります。ガルバリウム鋼板は軽量で耐食性に優れており、塗装メンテナンスの頻度を抑えられるのも魅力です。 パラペットの設置 屋根全体の重ね葺きが完了したら、パラペット、雨樋などを取り付けます。板金の重なり部分やビス穴まわりには防水シーリングをしっかりと打ち込み、雨水の侵入を防止。特に折半屋根は雨の通り道がはっきりしているため、こうした防水処理をきちんと行うことで長期的な防水性能を確保します。 屋根カバー工法の完成 新しい折半屋根は、金属ならではのシャープな印象と輝きを取り戻しました。カバー工法により屋根の強度が上がり、雨漏りの心配も解消。また、二重構造になることで防音性・断熱性も向上し、居住者様にとっても快適な環境が整いました。 お問い合わせはこちら ブログ一覧へ 関連記事をチェックする 2025.10.27 倉敷市 外壁塗装・屋根カバー工法・長尺シート工事中 2025.10.27 倉敷市で屋根カバー工法工事をやっています 2025.10.27 倉敷市 屋根と外壁をガルバリウム鋼板でカバー工法工事!