倉敷市児島で屋上防水工事と屋根は葺き替え工事をやっています 2025.05.20 屋根 目次1 施工前の屋根2 屋根の葺き替え工事の流れ2.1 古い瓦を撤去2.2 下地(野地板)の確認と補修2.3 防水シート(ルーフィング)の施工2.4 新しい屋根材の取り付け2.5 完成3 屋上防水工事の施工前4 屋上防水工事の流れ(ウレタン通気緩衝工法)4.1 下地処理4.2 プライマー(接着剤)の塗布4.3 通気緩衝シート貼り付け4.4 脱気筒の取り付け4.5 ウレタン防水層(1層目・2層目)塗布4.6 トップコート塗布4.7 防水工事完成5 早めのメンテナンスが大切な理由6 こんな症状が出たら要注意!メンテナンスのサイン6.1 屋根の場合6.2 屋上やベランダ(防水層)の場合6.3 防水工法ごとの耐用年数とメンテナンスの目安7 まとめ こんにちは!最近屋根工事を塗装か屋根カバー工法にしようかと迷われるお客様がとても増えているように感じます。外壁塗装とセットで定期的に塗装をされるとも有りですし、屋根は長く持つガルバリウム鋼板にするのも有りだと思います。屋根塗装と屋根カバー工法の比較したブログはこちらを参考にしてください。 屋根リフォームを成功させるカバー工法とは?費用や施工事例を紹介 今回は、屋根は葺き替えで人気のガルバリウム鋼板に。屋上はウレタン防水工事を同時に行っている現場の様子をご紹介します。それぞれの工事は建物を雨漏りから守るためにとても大切な作業です。 施工前の屋根 施工前の屋根の写真です。ブルーシートがかかっている箇所は雨漏りしている箇所です。屋根の瓦は凹凸が大きいのでカバー工法はできません。葺き替え工事で修繕していきます。 屋根の葺き替え工事の流れ 古い瓦を撤去 古い屋根材を撤去します。こちらの建物は雨漏りがあり屋根材の下の基材の劣化が考えられました。葺き替え工事の場合は屋根材の下にあるルーフィングの交換や基材も傷んでいたら交換します。カバー工法ではないので下地の状態を確認することができます。 瓦を撤去すると大量の葺き土が出てきました 古い瓦を撤去していくと、大量の「葺き土(ふきつち・ふきど)」が出てきました。これは昔の工法で瓦を固定するために使われていたもので、屋根の断熱や防水にも一役買っていたんです。現在の工法では使われなくなりましたが、当時の職人の知恵を感じる部分でもありますね。 なぜ土が使われていたのか? 瓦を安定させる役割雨水の侵入を防ぐ断熱・防音性の向上調湿効果があるただし、現在では土葺き(どぶき)工法はほとんど使われておらず、軽量で耐震性に優れた「桟瓦葺き(さんがわらぶき)」や「ガルバリウム鋼板」などの金属屋根が主流になっています。 下地(野地板)の確認と補修 屋根材の下にある木製の野地板を点検します。腐食やたわみがある場合は新しい板に交換します。ここがしっかりしていないと、新しい屋根材を載せても意味がありません。今回の建物は雨漏りがあったため交換しました。 防水シート(ルーフィング)の施工 ルーフィングは雨水が屋根材の隙間から侵入しても、建物内部に入らないようにするための防水層です。屋根材の下に敷くことで、長期間にわたって雨漏りを防ぎます。 新しい屋根材の取り付け 新しい屋根材(ガルバリウム鋼板)を取り付けます。ガルバリウム鋼板は軽量で丈夫な素材です。軽量なので耐震性に心配な建物にはぴったりです。現場で加工がしやすいのでリフォーム工事によく使われています。最近では新築の屋根や外壁にもよく使われています。 完成 屋根葺き替え工事の完成です。ガルバリウム鋼板の縦葺きで施工しました。雨水が流れやすく雨漏りしにくいです。 板金工事で住まいを守る!屋根・外壁・樋のメンテナンスと修繕方法 屋根の無料診断は塗夢におまかせ お問合せはこちら 屋上防水工事の施工前 屋上の施工前の状態です。防水が剥がれているのが目立っていました。防水層が劣化すると雨水がしみ込み基材の劣化を早めてしまいます。今回はウレタン塗膜防水の施工を行いました。屋上は雨が直接当たるため、防水性能が建物の寿命に大きく影響します。 屋上防水工事の流れ(ウレタン通気緩衝工法) 下地処理 既存の汚れ・ほこり・古い塗膜などを取り除きます。ひび割れや段差がある場合は、補修材で整えて平滑にします。これが不十分だと、新しい防水層がしっかり密着せず、施工後すぐに不具合が出る可能性があります。 プライマー(接着剤)の塗布 プライマーは、これから貼る「通気緩衝シート」をしっかり接着させるための接着剤のような役割を果たします。下地の状態に応じたプライマーを選び、均一に塗布します。 通気緩衝シート貼り付け この工法の特徴でもある「通気緩衝シート」を全面に貼っていきます。このシートは下地の湿気を逃がす通気層をつくる役割があり、内部からの湿気による防水層のふくれや劣化を防ぎます。 脱気筒の取り付け 通気緩衝シートを使う場合、脱気筒(だっきとう)という「換気口」を取り付けます。これにより、防水層の下にたまった湿気を外へ逃がすことができます。屋上の広さによっていくつか必要な場合があります。 ウレタン防水層(1層目・2層目)塗布 主材であるウレタン防水材を2回に分けて塗り重ねていきます。ローラーやゴムベラを使って均一な厚みになるよう丁寧に施工します。ウレタンは液体で施工できるため、複雑な形状の屋上にもピッタリ密着し、継ぎ目のない強固な防水層を作れます。 トップコート塗布 最後に、トップコートと呼ばれる仕上げ用の保護塗料を塗布します。これは直接雨風や紫外線にさらされるウレタン防水層の劣化を防ぎ、耐久性を向上させる重要な工程です。 防水工事完成 ウレタン通気緩衝工法は、下地の湿気を逃がしつつ、強靭な防水層を形成できる優れた工法です。特に、既存の屋上が湿気を含んでいるケースでは非常に有効で、長期的な防水性能が期待できます。 雨漏りを防ぐ!外壁塗装時に確認したいバルコニー防水工事の重要性 早めのメンテナンスが大切な理由 この現場では、屋根の葺き替えを行った箇所と屋上の防水工事をした箇所、どちらでも雨漏りが発生していました。雨漏りは見た目以上に建物に大きなダメージを与えてしまいます。雨が染み込むことで、下地の木材が腐ったり、鉄部がサビてしまったりし、構造そのものに悪影響を与える場合も。特に屋根や屋上からの雨漏りは、修理範囲が広くなりがちで、工事が大掛かりになるうえ、費用もかさみます。 こんな症状が出たら要注意!メンテナンスのサイン 屋根や、屋上・バルコニーに以下のような症状が出たらメンテナンスのサインです。 屋根の場合 瓦やスレートの割れ・反り・ズレ金属屋根のサビや浮き屋根材の色あせや粉吹き(チョーキング)棟板金の浮きや釘抜け屋根材の塗膜の剥がれ 屋上やベランダ(防水層)の場合 表面のひび割れや膨れ防水層のめくれ、剥がれ水たまりができやすくなっている雨降ると室内の天井や壁にシミが出る 防水工法ごとの耐用年数とメンテナンスの目安 防水工事にはいくつかの工法があり、それぞれ耐用年数が異なるため、メンテナンスのタイミングも変わってきます。 雨漏りが起きてからでは、工事が広範囲になりがちでコストも高くついてしまいます。そうなる前に、定期的な点検と早めのメンテナンスが建物を守る一番の近道です。「ひび割れがあるな」「ちょっと気になるな」と思ったら、早めにご相談ください。 バルコニーや屋上の防水工事が必要な4つの劣化のサイン まとめ 今回ご紹介したのは、屋根の葺き替え工事と屋上のウレタン防水工事の事例です。どちらも建物を雨漏りから守るために非常に重要なメンテナンスであり、放置すると建物内部の劣化や構造への影響につながります。屋根では、瓦の撤去から下地の補修、防水シートの施工、新しいガルバリウム鋼板の取り付けまで、順を追って丁寧に作業を行いました。屋上では、通気緩衝シートや脱気筒を用いたウレタン防水工法を採用し、湿気対策と防水性能を両立させました。雨漏りの兆候がある場合は、早めに専門業者へ相談し、適切な処置を行うことで、大切な住まいの寿命を延ばすことができます。定期的な点検とメンテナンスが、安心・快適な暮らしを支えるカギです。 防水工事は施工実績多数のリフォームサポート塗夢 お問い合わせはこちら ブログ一覧へ 関連記事をチェックする