塗装の基礎知識

20年持たせる外壁塗装!オートンイクシードとシーリング「後打ち」の秘密

20年持たせる外壁塗装!オートンイクシードとシーリング「後打ち」の秘密

外壁塗装をするなら長く持たせたい!

そう考えて、耐久性の高い無機塗料やフッ素塗料、あるいは既存のサイディングの意匠性をそのまま活かせる「クリアー(透明色)塗料」を選ぶ方が増えています。塗料メーカー公表の期待耐用年数が「20年~25年」と聞けば、高額な費用を払う価値があると感じるのも当然です。

しかし、ここに外壁塗装業界の最大の落とし穴があります。

「超高耐久な塗料を選んだのに、わずか7〜8年で外壁の目地がボロボロになってしまった…」

実は、このような悲劇が全国の現場で多発しているのです。原因は、塗料の寿命に対して「シーリング(コーキング)のグレード」や「施工手順(先打ち・後打ち)」のバランスが崩れていることにあります。

今回は、外壁塗装の寿命を真に最大化させるためのプロのこだわりと、超高耐久シーリング材「オートンイクシード」の必要性について、徹底的に解説します。

シーリング打設

高耐久塗料(無機・フッ素)には、シーリングの「動きの寿命」も合わせるべき理由

「塗料は20年、シーリングは10年」が引き起こす本末転倒な悲劇

外壁塗装を検討する際、多くの方は「塗料のグレード」ばかりに目を奪われがちです。

  • 「無機塗料だから20年は安心!」

  • 「フッ素塗料にしたから、次の塗り替えは20年後でいいや」

そう安心していると、足元をすくわれます。なぜなら、日本の戸建て住宅の多くを占める窯業系サイディングやALC外壁には、板と板の間に必ず「シーリング(目地)」が存在するからです。

一般的なリフォーム会社や塗装店が標準仕様として使用するシーリング材(一般的な変性シリコン等)の寿命は、わずか7年〜10年程度。 塗料が20年持つのに、シーリングが先に寿命を迎えてしまっては、せっかくの高耐久塗料が泣いてしまいます。

塗膜で保護される「先打ち」でも、シーリングがダメになる理由

着色(色つき)の無機塗料やフッ素塗料を塗る場合、施工手順は「先打ち(シーリングを打った上から塗装する)」が基本です。

「高耐久な無機・フッ素の塗膜でシーリングが覆われる(保護される)なら、安いシーリング材でも20年持つのでは?」

そう思われるかもしれません。確かに、太陽光(紫外線)による劣化からは守られます。しかし、シーリングには紫外線以外にもう一つ、非常に過酷な負荷がかかっています。それが「建物の動き(揺れや熱伸縮)」です。

お家は、気温の変化による外壁材の伸縮や、地震、近くを走る車の振動などで、毎日ミクロ単位で動いています。シーリングはその動きを吸収する「クッション」の役割を果たしています。

一般的なシーリング材には、柔らかさを出すために「可塑剤(かそざい)」という成分が入っていますが、これは経年(約7〜10年)で外に滲み出ていってしまいます。可塑剤が抜けたシーリングは、いくら上に頑丈な塗膜が乗っていようとも、建物の動きに耐えられなくなって硬化し、中でプチッと千切れてしまう(破断する)のです。 また、柔らかいシーリングの上にある硬い無機・フッ素の塗膜が、シーリングの動きに追従できずに目地部分だけパリパリにひび割れ、そこから雨水が侵入することもあります。

伸縮性の寿命を塗料に合わせる「オートンイクシード」

高耐久シーリング材オートイクシード

だからこそ、着色塗装(先打ち)であっても、塗料の寿命に合わせて最高峰のシーリング材「オートンイクシード」を使用するメリットは極めて大きいのです。

オートンイクシードの最大の強みは、「可塑剤が入っていないこと(ノンプラ処方)」にあります。 可塑剤に頼ることなく、新開発の「LSポリマー」という特殊な成分によって、半永久的に高い柔軟性を維持し続けます。

  • 一般的な変性シリコン: 紫外線からは守られても、7〜10年で硬化して千切れるリスクがある。

  • オートンイクシード: 伸縮性の寿命そのものが20年以上持続するため、建物の揺れに追従し続ける。

「無機・フッ素塗料(寿命20年)× オートンイクシード(寿命20〜30年)」という組み合わせは、紫外線への強さだけでなく、「建物の動きに対する寿命」のバランスをも完璧に同調させる、極めて理にかなった仕様なのです。

職人のこだわり:クリアー塗装は「コーキング後打ち」が鉄則なワケ

ここまでは「着色塗装(先打ち)」のお話でしたが、サイディングの意匠性をそのまま活かせる「クリアー(透明)塗装」となると、話は180度変わります。

プロとしての結論から申し上げます。 クリアー塗装を行う場合、シーリングは『先打ち』ではなく、絶対に『後打ち(塗装の後にシーリングを打つ)』が鉄則です。

なぜクリアー塗装で「先打ち」をすると悲惨なことになるのか?

「クリアー塗装でも、先打ちをして上にクリアーを塗れば、シーリングが保護されて良いのでは?」と思われるかもしれません。しかし、それをすると困ったことになるんです。

クリアー塗装で先打ちをしてしまうと、以下のような致命的な問題が発生します。

クリアー塗膜の「よれ・シワ・ひび割れ」が発生し、美観が台無しになる

クリアー塗装にシーリングをした場合の不具合

シーリング材は非常に柔らかい素材です。一方で、クリアー塗料(特に耐久性の高い無機やフッ素のクリアー)は、乾燥すると硬く引き締まる性質があります。

柔らかいゴム(シーリング)の上に、硬いガラスのような薄膜(クリアー塗膜)が乗っている状態をイメージしてください。建物が揺れたり伸縮したりした瞬間、下のシーリングは伸びますが、上の硬いクリアー塗膜はその動きについていけません。 結果として、シーリングの上のクリアー塗膜がよれて醜いシワが入ったり、パリパリにひび割れたりしてしまいます。透明な塗膜が割れると、光の乱反射で白く濁ってしまい、せっかくの美しい目地周りが台無しになります。

クリアー塗料の「密着不良」による剥がれ

多くのクリアー塗料は、シーリング材との相性が悪く、しっかりと密着しません。先打ちをすると、数年でシーリングの上のクリアー塗料がペリペリと剥がれてきて、非常に汚い見た目になってしまいます。

塗装の保護がない「後打ち」だからこそ、オートンイクシードが絶対おすすめ

これらの美観トラブルを防ぐため、私たちプロの職人は、クリアー塗装の際は必ず「塗装が終わった後に目地を打つ(後打ち)」を選択します。これにより、クリアー塗膜が割れることも、密着不良で剥がれることもなくなります。

しかし、後打ちにするということは、「シーリングが塗膜によって保護されず、太陽光(紫外線)や雨風に直接晒され続ける(完全露出)」という極めて過酷な状況になることを意味します。

ここで一般的な変性シリコンを使って後打ちをしてしまうと、塗装の保護がないため、わずか5〜6年で太陽光のダメージによりボロボロにひび割れてしまいます。せっかく無機やフッ素のクリアーで外壁をピカピカにしても、目地だけが数年で死んでしまい、雨漏りのリスクに怯えることになります。

だからこそ、クリアー塗装の後打ちには「オートンイクシード」の一択になるのです。

オートンイクシードは、紫外線に対する耐性(耐候性)が、従来のシーリング材とは文字通り桁違いです。 過酷な人工太陽光を当て続ける照射テスト)において、一般的なシーリング材が約5〜7年相当でひび割れるのに対し、オートンイクシードは約20〜30年相当(6,000時間)を超えても異常なしという驚異的な耐久性を証明しています。

上からの塗装保護が一切ない「完全露出(後打ち)」という最も過酷な環境であっても、オートンイクシードであればビクともせず、無機・フッ素クリアー塗料の長い寿命にしっかりと並走し続けることができるのです。

まとめ:外壁塗装は「トータルのバランス」で決まる

家を長持ちさせるための外壁塗装は、部分最適なパーツの寄せ集めではいけません。

  • 着色の無機・フッ素(先打ち)なら: 塗膜で保護されますが、目地の「動きの寿命」を塗料に合わせるために、オートンイクシードを選ぶのが理想的な選択です。

  • 意匠性を活かすクリアー塗装なら: 美観を保つための「後打ち」が必須。そして、塗膜の保護がないため、紫外線に圧倒的に強い「オートンイクシード」の使用が絶対条件になります。

特に、美しさをキープするための無機・フッ素・クリアー塗装を検討されている方は、見積書に記載されているシーリングの項目を必ずチェックしてください。

ほんの少しの初期費用の差(シーリングのグレードアップ費用)を惜しんで、10年後に20万円以上の足場代を再度払うことになるのか。それとも、適切な工法とオートンイクシードを組み合わせて、次の20年間を完全な安心の中で過ごすのか。

私たちプロの職人は、お客様の大切な住まいが20年後も美しく、雨漏りから守られ続けるために、今日も妥協のない建材選定と施工手順を追求しています。

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