外壁塗装の流れをメイクで解説!基本がすぐに分かる 2025.10.21 目次1 はじめに2 外壁塗装を化粧に例えると?3 施工前の準備:現地調査~契約まで3.1 現地調査と見積もり3.2 契約と色の打ち合わせ3.3 足場の設置と養生3.4 高圧洗浄(洗顔)3.5 下地処理(スキンケア・化粧下地)3.6 下塗り(ファンデーションのベース)3.7 中塗り(ファンデーション)3.8 上塗り(仕上げのパウダー・艶出し)3.9 完成・点検・お引き渡し4 まとめ 美しく長持ちする外壁は、丁寧な“メイク”から はじめに 外壁塗装というと、「業者に全部おまかせ」「難しそう」と感じる方が多いかもしれません。しかし実際には、家の外壁を美しく長持ちさせるための工程には、日常で親しんでいる「お化粧」とよく似た流れがあります。たとえば、洗顔で汚れを落とし、化粧水や下地で肌を整え、ファンデーションで仕上げるように、外壁塗装も「洗浄→下地処理→塗装」と順を追って美しくしていきます。この記事では、化粧の工程にたとえながら、外壁塗装の流れをわかりやすく解説します。これを読めば、見積もりの内容や工事中の作業もスッキリ理解できるようになります。 外壁塗装を化粧に例えると? 外壁塗装を化粧に例えると、工程のイメージがとても分かりやすくなります。 洗浄=洗顔汚れや古い塗膜を落とす工程。肌の汚れを落としてスッピンを整える作業に似ています。下地処理=スキンケア・コンシーラーひび割れや凹凸を補修する工程。肌の凹凸や色ムラを整えて、ファンデーションの乗りを良くする作業です。塗装=ファンデーション下地が整ったらいよいよ色を塗る工程。家の印象を決め、美しさを仕上げます。 この例えを使うことで、初心者でも「なぜ下地処理が大事なのか」「下塗り・中塗り・上塗りの役割は何か」を直感的に理解できます。 施工前の準備:現地調査~契約まで 外壁塗装は、塗る作業だけでなく事前準備が仕上がりを左右します。ここでは施工前の流れを順番に説明します。 現地調査と見積もり 最初のステップは、外壁の現状を確認する「現地調査」です。外壁の状態は家によって異なり、汚れやカビ、ひび割れ、チョーキング(手に白い粉がつく現象)など、さまざまな症状があります。業者はこれらを丁寧にチェックし、塗り替えが必要な範囲や補修箇所を確認します。 お化粧で言えば、鏡を見て肌の状態をチェックする工程にあたります。乾燥しているのか、日焼けしているのか、ニキビ跡があるのかを見て、その後のスキンケアやメイクを考えるのと同じです。 現地調査の後は、見積もりの提示があります。見積もりは通常、3パターン(標準プラン・ハイグレード・アウトレットプランなど)で比較検討できるようになっていることが多いです。予算や外壁の耐久性、見た目の希望に合わせて選びましょう。 契約と色の打ち合わせ 見積もり内容に納得できたら契約を結び、塗装に使う色を決めます。この「色の打ち合わせ」はとても重要です。家全体の印象を左右するため、サンプルを見ながら慎重に選びます。お化粧でいえば、ファンデーションやチークの色を選ぶ作業です。肌のトーンに合った色を選ぶように、外壁の素材や周囲の建物に調和する色を選ぶことが大切です。最近はカラーシミュレーションを使って、塗り替え後のイメージをパソコン上で確認できる業者も増えています。 足場の設置と養生 契約が終わると、工事の準備が始まります。最初に行うのが「足場の設置」と「養生(ようじょう)」です。足場は職人が安全に作業をするための骨組みであり、塗装の品質にも影響します。足場がしっかりしていないと、ムラのない丁寧な塗装が難しくなってしまうからです。養生とは、塗料がかかってはいけない部分(窓、ドア、植木など)をビニールやテープで保護すること。これを丁寧に行うことで、仕上がりが格段にきれいになります。お化粧でいえば、ヘアバンドで髪をまとめたり、洋服を汚さないようにタオルを巻く準備段階にあたります。下準備をしっかりすることで、仕上がりの美しさが決まります。 高圧洗浄(洗顔) 次に行うのが「高圧洗浄」です。これは、外壁の汚れ・カビ・コケ・古い塗膜などを高圧の水で一気に洗い流す工程です。この作業を丁寧に行わないと、塗料が密着せず、せっかくの塗り替えも長持ちしません。化粧でたとえるなら、洗顔そのもの。肌に古いメイクや皮脂が残ったままだと新しいメイクがのらないように、外壁も汚れを落とさないと新しい塗装がしっかり密着しないのです。 下地処理(スキンケア・化粧下地) 外壁塗装で最も大切な工程のひとつが「下地処理」です。外壁のひび割れを補修したり、錆を落としたり、傷んだ部分を直してから塗装に入ります。ここを手抜きすると、どんなに高品質な塗料を使っても、すぐに剥がれたりヒビが出たりします。お化粧でいえば、化粧水や美容液で肌を整えるスキンケア、そしてメイク下地を塗る作業です。肌のキメを整えておくことで、ファンデーションの仕上がりが均一になるように、外壁も下地が整ってこそ塗装が長持ちします。また、小さなひび割れ部分にはシーリング材を充填して補強することもあります。これはまるで、コンシーラーで肌のトラブルをカバーするようなものです。 下塗り(ファンデーションのベース) いよいよ塗装のスタートです。まず最初は「下塗り」。外壁の表面と塗料を密着させる“のり”のような役割があります。透明や白っぽい塗料が使われることが多く、素材の吸い込みを抑え、上塗り塗料の色ムラを防ぎます。化粧でいうと、ファンデーションの前に塗る化粧下地のような存在です。肌のトーンを整え、ファンデーションをムラなく仕上げるように、下塗りが丁寧だと最終的な色も美しく発色します。 中塗り(ファンデーション) 次に「中塗り」を行います。ここでは、選んだ塗料の本来の色を塗っていきます。下塗りで整えた土台の上に、しっかりと色を重ねていくことで厚みと耐久性を持たせる工程です。化粧にたとえると、ファンデーションを塗って肌のトーンを均一に整えるステップです。中塗りがしっかりできていれば、外壁のムラや傷を目立たなくし、美しい仕上がりになります。 上塗り(仕上げのパウダー・艶出し) 最後に「上塗り」です。中塗りと同じ色をもう一度重ね、塗膜に十分な厚みとツヤを出します。この仕上げによって、雨や紫外線に強い外壁が完成します。お化粧でいえば、フェイスパウダーや仕上げスプレーを使ってメイクを長持ちさせる工程です。ツヤ感やマット感を調整できるように、塗料の種類によっても見た目の印象が変わります。「つやあり」「3分つや」「つや消し」など、仕上がりの好みに応じて選べます。 完成・点検・お引き渡し すべての塗装が終わったら、職人と担当者が最終チェックを行います。塗りムラがないか、塗料の飛び散りや汚れがないかを確認し、お客様立ち会いのもとで仕上がりを見ていただきます。問題がなければ足場を解体し、清掃して工事完了です。お化粧にたとえるなら、鏡で全体を確認してメイクを仕上げる最後のチェックです。少しでも気になるところがあれば、ここで調整できます。 まとめ 美しく長持ちする外壁は、丁寧な“メイク”から 外壁塗装の工程は、まるでお化粧のように段階を追って美しく整えていく作業です。洗顔(高圧洗浄)で汚れを落とし、スキンケア(下地処理)で整え、ファンデーション(塗装)で仕上げる。そのひとつひとつを丁寧に行うことで、外壁は見違えるように美しくよみがえります。家も人の肌と同じように、日々の紫外線や雨風でダメージを受けています。定期的な「メンテナンス=お化粧直し」をすることで、長く健康で美しい状態を保つことができます。 まずはお家の無料診断を受けてみませんか? お問い合わせはこちら 塗装の基礎知識一覧へ