まるでアート!色の移ろいを楽しむグラデーション塗装 2025.07.11 目次1 はじめに2 グラデーション塗装とは?3 グラデーション塗装 施工例3.1 施工手順と技術ポイント3.2 ビフォアー3.3 アフター4 グラデーション塗装などデザイン性が高い塗装のメリット・デメリット4.1 メリット4.2 デメリット5 グラデーション塗装が活きる建物とは5.1 ◎ 向いている建物の特徴6 よくあるご質問6.1 Q1. グラデーション塗装って長持ちしますか?6.2 Q2. カラーシミュレーションはできますか?6.3 Q3. 費用は通常の塗装より高くなりますか?6.4 Q4. 部分的にグラデーションを取り入れることは可能ですか?7 まとめ はじめに 今回は、建物の表情をアーティスティックに進化させる「グラデーション塗装」の施工事例をご紹介します。重ねる色彩のグラデーションは、まるで絵画のように壁面に立体的な陰影を生み出し、見る角度や時間帯で異なる表情を楽しめる美しさが特長です。エイジング塗装とも言われているこの塗装方法は、より“色の変化”にフォーカスしたアート感ある仕上がりを目指しました。外壁だけでなく、内装にもおすすめの塗装です。 グラデーション塗装とは? グラデーション塗装とは、複数の色の濃淡・色相を滑らかにつなぎながら塗り分け、自然な色の移り変わりや流れを生み出す技法です。 単色塗装との違い:単一カラーでは出せない、遠近感や奥行きの演出が可能。エイジング塗装との共通点:手塗りの重ね塗りと刷毛の動きにより、テクスチャーと味わいのある表情を実現。グラデーション独自の魅力:色の“移ろう瞬間”を強調し、よりアート性や上品さを感じさせる仕上がりに。 グラデーション塗装 施工例 施工場所 倉敷市建物構成 2階建て 木造施工目的 ・建物に“唯一無二のデザイン性” ・アート感のあるグラデーションで他と差別化サイディングの模様を活かしたグラデーション塗装グレーが基調の石模様のデザインからベージュ、ブラウンのレンガ調模様に。 施工手順と技術ポイント 1.下地処理コーキングの撤去・打ち替え後、高圧洗浄をし、外壁に付いている汚れや苔、チョーキングを除去。2.塗装(ダブルトーン)グラデーション塗装は、まず、基本となるダブルトーン塗装をします。ダブルトーン塗装は下塗りを1回と中塗りを2回。(これは目地となる部分の色で塗装します)次に上塗りを2回塗装します。(これは凹凸の一番上にくる色で塗装)ローラーの毛足の長さで色の出るバランスを取ります。 3.グラデーション塗装ダブルトーン塗装が完成したら、ここからグラデーションを加えていきます。ダブルトーン塗装で使用した目地色と上に重ねたブラウン系の色と新たに緑がかったブラウンを使用しました。レンガ調にするため、数ある色の中からぴったりの風合いになる色を選びました。 4.仕上げのクリアー塗装塗装は下塗りから数えると、6回塗装しています。ダブルトーンは目地色も上に重ねた色も2回ずつ塗装しているので塗膜が強いですが、グラデーションは薄めた塗料でグラデーションの風合いを出すので、塗装自体は薄付きで弱いです。このままでは長くもたないので、仕上げにフッ素のクリアー塗装を2回重ねて塗膜の強度を上げました。計8回塗装でデザイン性が高く、強度のある塗装になりました。 ビフォアー アフター ダブルトーンやグラデーション塗装はリフォームサポート塗夢におまかせ お問い合わせはこちら グラデーション塗装などデザイン性が高い塗装のメリット・デメリット メリット アート感・高級感の付加周囲と差がつく個性的な外観時間帯・天候で変わる魅力職人技による唯一無二の表現 デメリット 技術・経験が必要で単価はやや高め色調・濃淡のコントロール管理が必要メンテナンス時も技術再現が求められる グラデーション塗装が活きる建物とは グラデーション塗装は、どんな建物にも合うというよりも、建物の形状や外構、周辺環境とのバランスによってその魅力が何倍にも引き立つ技法です。 ◎ 向いている建物の特徴 フラットな壁面が多い建物 色の移ろいを見せるには、凹凸の少ない広い面があると効果的です。サイデイングの柄に沿って色合いを変えることで和洋どちらにも合います。周囲の景観と溶け込みやすい住宅地 例えば、自然に囲まれた住宅では“空や緑との調和”を意識したグラデーションにすることで、景観と美しくつながる家に。お店やサロンなど、印象を大切にしたい建物 グラデーション塗装は「一度見たら忘れない外観」に仕上がるため、店舗にも非常におすすめです。 よくあるご質問 Q1. グラデーション塗装って長持ちしますか? A. 使用する塗料の種類や重ねる回数によって異なりますが、一般的なフッ素系や無機塗料を使用すれば15〜20年程度の耐久性が見込めます。また、仕上げにクリヤー塗装を施すことで、紫外線や汚れからグラデーション層を保護できます。 Q2. カラーシミュレーションはできますか? A. 通常のシミュレーションでは再現が難しいため、試し塗りによる色の確認をおすすめしています。職人が実際の塗装パターンを小さな板に再現し、お客様と細かく打ち合わせしながら決定していきます。 Q3. 費用は通常の塗装より高くなりますか? A. はい、通常の単色塗装に比べて1.2〜1.5倍程度の費用になることがあります。これは職人の手間や技術力、塗装工程の多さによるものです。ただし、完成後の満足度と唯一無二の外観価値を考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いです。 Q4. 部分的にグラデーションを取り入れることは可能ですか? A. もちろん可能です。玄関周りやアクセント壁など、一部だけに施すことで効果的に視線を集めることができます。コストも抑えられるため、導入しやすい方法として人気です。 まとめ 外壁は、言わば“家の顔”。人の第一印象が「見た目」で決まるように、家の印象も外観で大きく変わります。「他と同じような外観ではつまらない」「せっかく塗り替えるなら、見るたびに嬉しくなるような家にしたい」そんな想いを叶えるのが、グラデーション塗装です。機能性や防水性を保ちつつ、デザイン性まで満たせる外壁塗装。ただのメンテナンスではなく、“魅せる家づくり”を叶える手段として、ぜひご検討ください。 ダブルトーンやグラデーション塗装はリフォームサポート塗夢におまかせ お問い合わせはこちら 塗装の基礎知識一覧へ