ご近所挨拶で信頼される塗装工事を 2025.06.27 目次1 挨拶回りのタイミングと準備1.1 挨拶に伺う範囲1.2 ご説明する内容1.3 ご近所の皆さまの反応2 実際にあったご意見と私たちの対応3 足場設置時の安全面への配慮4 挨拶回りがもたらすメリット5 挨拶で心に残ったエピソード6 まとめ 外壁塗装は、住まいを美しく保つために必要な大切な工事です。ですが、それに伴う工事音や塗料のにおいなど、どうしても周囲にご迷惑をおかけしてしまう場面もあります。だからこそ、私たちは外壁塗装の工事が始まる前に「ご近所への挨拶回り」をとても大切にしています。今回は、そんなご近所挨拶について、実際に私たちが現場で行っていることや、心がけているポイントなどをご紹介いたします。 挨拶回りのタイミングと準備 挨拶回りは、工事が始まる約1週間前を目安に行っています。できるだけ早い段階でお伝えすることで、近隣の方も心構えができますし、事前のご相談やご要望にも柔軟に対応することができます。挨拶に伺う際は、粗品のタオルと、工事のお知らせを記載した挨拶文をセットでお渡ししています。タオルはちょっとした心遣いとして喜ばれますし、挨拶文は「どこで工事が行われるのか」「工事期間」「大まかな作業スケジュール」などが一目で分かるようにしています。 挨拶に伺う範囲 私たちが挨拶に伺うのは、工事を行うお宅の周囲で、特にご迷惑がかかりやすいと考えられる以下のようなお宅です。両隣のお宅向かい側のお宅とその両隣裏手にあるお宅とその両隣これらのお宅には、実際にインターフォンを押して対面でご挨拶を行います。特に裏手にあるお宅は距離が近く、足場の作業音などが届きやすいため、しっかりとご説明しています。また、分譲地などで家が並んでいる場合は、さらに広い範囲のお宅へも挨拶文をポスト投函という形で配布しています。 ご説明する内容 ご挨拶の際には、以下のような内容を口頭でお伝えしています 工事の日程とおおよその時間帯足場の設置・解体時には大きな音が出ること足場の設置時には2トントラックが道路に一時停車する可能性があること隣家の駐車場と家が近い場合、車にカバーをかけさせていただくこと、その際は改めてお声がけをすること 私たちは、なるべく具体的な内容を丁寧に説明し、ご不安な点やご要望があればその場でお伺いしています。 ご近所の皆さまの反応 ありがたいことに、多くのご近所の方が挨拶に伺うと「お互い様だからね」「まあご丁寧にどうも」と温かいお言葉をかけてくださいます。中には、職人の作業車の駐車に困っていたときに「うちの空いてるスペース使っていいよ」とおっしゃってくださる方もいらっしゃいました。また、空き地が近くにあるときは、その管理者に声をかけてくださるなど、ご近所の皆さまの助け合いの気持ちに何度も救われています。最近では「ご近所付き合いが薄れてきている」と言われがちですが、私たちが挨拶回りをしていると、むしろ皆さんの優しさや助け合いの心を感じることが多く、とても心温まる経験をさせていただいています。 実際にあったご意見と私たちの対応 ある日、挨拶に伺った際、ご近所の方から「以前、近くで塗装工事があったときに洗濯物に塗料が飛んでしまって困ったことがある」とお話をいただきました。これはとても重大なトラブルです。私たちは、こうした過去の不安を払拭するためにも、下記のような対応を丁寧に説明しています。まず、風が強くて遠くまで塗料が飛散する恐れがある日は、屋根の塗装作業を中止します。そして、塗夢では基本的にローラー塗装を行っているため、飛散の心配が少ないことも伝えました。吹き付け塗装を行う場合には、塗装箇所をビニールで完全に覆い、外に塗料が漏れないように養生します。さらに、より安心していただけるように、通常のメッシュシートではなく、解体工事などに使われる厚手の養生シートで足場全体を囲って作業しています。 また別の日には、「以前お隣で塗装工事があったときに、高圧洗浄の日に外で飼っていた犬が濡れてしまって大変だった」というお話も伺いました。これには私たちも驚きました。水が飛ぶような作業は、特に隣家との距離が近い場合には慎重な配慮が必要ですし、大切なペットがいる場合はなおさらです。お隣さんとの距離が近い場合は高圧洗浄をする際に、ビニールで養生をしてから作業をしています。お隣さんの敷地にはご迷惑をおかけするようなことがあってはいけません。 足場設置時の安全面への配慮 足場の設置は、外壁塗装工事において欠かせない工程ですが、その分、安全への配慮も欠かせません。特に、住宅が敷地いっぱいに建てられている場合、足場が道路にはみ出してしまうことがあります。そのような場合には、道路使用許可を行政機関に申請し、正式な許可を取得した上で工事を行っています。 許可を取得した際には、現場に許可証を掲示し、通行人や近隣の方々にも見えるようにしています。また、足場が公道に面している場合は、夜間に足場が見えづらくなるため、ライトの設置を行い、事故を防止しています。夜間の暗い時間帯は特に危険が増すため、作業がない時間帯であっても、注意喚起としてライトを点灯し続けることを徹底しています。鉄道や線路が近くにある場所では、さらに厳格な基準が求められるため、鉄道会社の許可が必要となります。このような現場では、工事期間中に警備員を配置し、作業と交通の安全確保の両立を図っています。 お客様の玄関周辺や勝手口など、出入りが頻繁な場所に足場が設置される場合も、特に慎重な対応が求められます。たとえば、夜間に見えにくい箇所にはライトを設置し、つまずきや接触事故を防止します。また、足場の鉄部にはすべてスポンジカバーを巻くことで、万が一体が触れてしまってもケガをしないようにしています。こうした安全対策は、工事を受けてくださるお客様ご自身だけでなく、その周囲に暮らすすべての方にとって安心できる工事環境づくりにつながると信じています。 挨拶回りがもたらすメリット 挨拶回りには、さまざまなメリットがあります。たとえば:トラブルの未然防止(騒音や車の停車など)工事への理解と協力が得られるご近所の方との関係づくりができる工事終了後のお問い合わせにつながる実際に、工事が終わった後に挨拶文に記載していた連絡先を見て「うちも塗装をお願いしたい」とお電話をいただくケースも少なくありません。ご近所の方が工事中の様子を見て、仕上がりに安心感を持ってくださったり、職人の仕事ぶりを評価してくださったりすることもあります。 挨拶で心に残ったエピソード 時には、お客様から「一緒に挨拶回りをしたい」とご希望をいただくこともあります。ある現場では、実際にお客様とご一緒に近隣のお宅を回ったことがありました。そのときの衝撃を受けたエピソードをご紹介します。 インターフォンを押しても反応がないお宅の前で待っていると、お客様が「ここのお宅は耳が遠いから」と教えてくださり、なんと玄関先まで進んで「こんにちはー!」と大きな声で呼びかけてくださいました。その上で、私たちが持っていた案内文を読み上げながら丁寧に説明までしてくださいました。また、足が不自由な方のお宅では、「ちょっと中まで入って説明してあげて」と促してくださり、お客様自らがその方の体調を気遣いながら声をかけておられたのがとても印象的でした。普段からこうしてご近所同士で助け合っているのだという、地域の絆の深さに胸が温かくなる思いでした。もしこの時にお客様と一緒に回っていなければ、こうしたご近所の方とお会いできなかったかもしれませんし、そのお宅の事情に気づくこともできなかったと思います。一緒に回ってくださったお客様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。こうした経験を通じて、私たち自身も地域との関わりの大切さを改めて実感することができました。 まとめ 外壁塗装は建物にとって大事な工事ですが、それを円滑に進めるためにはご近所への気配りと誠意ある対応が欠かせません。「挨拶回り」は、その第一歩です。たった数分の会話が、近隣との信頼関係を築き、工事への不安を解消する大きな力になります。これからも、私たちは工事を行うお客様だけでなく、その周囲に住まう方々にも配慮を忘れず、地域に根ざした丁寧な仕事を心がけてまいります。「ご近所への配慮まで行き届いた工事をお願いしたい」 そうお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。 塗装の基礎知識一覧へ