カラーシミュレーションで後悔しない外壁塗装を 2025.06.13 目次1 はじめに2 カラーシミュレーションとは?3 なぜシミュレーションが重要なのか?3.1 色見本帳3.2 A4サイズの塗り板4 シミュレーションの流れ4.1 写真の準備4.2 分けたいパーツの確認4.3 カラー候補のご提案4.4 最終決定・塗料の選定5 色選びのコツも伝授!5.1 太陽光の影響を考慮5.2 汚れが目立ちにくい色を選ぶ5.3 濃い色は引き締め効果があるが注意も5.4 トレンドを意識しつつも自分らしさを6 カラーシミュレーションの事例6.1 倉敷市K様6.2 倉敷市 えびめしや様6.3 倉敷市K様7 カラーシミュレーションを活用して理想の我が家を8 おわりに はじめに 外壁塗装は、住宅の印象を大きく左右する大切な工事です。お家の「顔」ともいえる外観は、色やデザインによって雰囲気がガラリと変わります。ただ、「思っていた色と違った」「完成してみたらイメージと違って後悔した」という声を耳にすることも少なくありません。10年から15年に一度のペースで行われることが多い外壁塗装。だからこそ、絶対に失敗したくないですよね。そんな悩みや不安を解消してくれるのが、「カラーシミュレーション」というツールです。このブログでは、カラーシミュレーションとは何か、なぜ必要なのか、どう活用すれば理想の仕上がりに近づけるのかを詳しくご紹介していきます。 カラーシミュレーションとは? カラーシミュレーションとは、お客様のお家の写真をもとに、実際の外観に近い形で屋根や外壁、樋(とい)、破風板、軒天井、雨戸など、細かいパーツまで色をつけて確認できるサービスです。パソコンやタブレットなどの画面上でシミュレーションを行うことができ、色の組み合わせや塗り分けのパターンを視覚的にチェックできます。さらに、1階と2階を別の色にしたり、バルコニーや玄関周りだけアクセントカラーを取り入れたりすることも可能です。塗り分けの範囲や方法は、お客様としっかり打ち合わせをしながら決めていきます。分かりにくい場所や見落としがちなパーツも、事前に確認しながら調整できるため、完成後に「こんなはずじゃなかった」という後悔を防ぐことができます。 なぜシミュレーションが重要なのか? 外壁塗装の色を決めるとき、多くの方がカタログや色見本帳を見ながら選ばれます。しかし、紙の小さなサンプルで見た色と、実際の外壁に塗ったときの色味は大きく異なることが多いです。例えば、日光の当たり具合や時間帯、周囲の建物との対比などによって、同じ色でもまったく違って見えることがあります。また、広い面積に塗られたときには、色が思ったよりも濃く見えたり、逆に薄く感じたりすることもあります。カラーシミュレーションを行えば、こうした“見え方の違い”を事前に確認できます。さらに、ご家族で色の好みが分かれている場合にも、画面でイメージを共有しながら話し合うことで、納得感のある決定ができます。 色見本帳 A4サイズの塗り板 600色以上の色を見比べることができる色見本帳は便利ですが、ひとつひとつの色がとても小さく、広い外壁に塗ることを想像するのが難しいところが欠点です。A4サイズの塗り板は外壁に当てて色味を確認することができますが、1階と2階の塗り分けなど建物全体の色のバランスは想像しにくいところがあります。 シミュレーションの流れ では、実際にカラーシミュレーションを行う流れをご紹介します。 写真の準備 カラーシミュレーション用の写真を撮ります。カラーの塗り分けをする場合も想定してバルコニーや出窓などが入るように撮ります。 分けたいパーツの確認 お客様と打ち合わせを行い、色を分けたい部分(屋根・外壁・樋・破風・バルコニー・玄関など)を確認します。1階・2階の塗り分けやその他細かいご希望がある場合も遠慮なくお伝えください。 カラー候補のご提案 豊富なカラーバリエーションの中から、数パターンの組み合わせをご提案します。ご希望があれば、お客様自身でお好きな色を選んでいただくことも可能です。シミュレーション画像はデータで送信することができます。 最終決定・塗料の選定 気に入ったパターンが決まれば、それをもとに塗料の種類や仕上がり感(ツヤの度合い・マットなど)を選んでいきます。 色選びのコツも伝授! カラーシミュレーションを活用しても、「どの色にすれば正解なのかわからない」と迷われる方は多いです。そこで、色選びで失敗しないためのコツをご紹介します。 太陽光の影響を考慮 日中は明るく見え、夕方や曇りの日には落ち着いた色に見えるなど、色の印象は時間帯で変化します。可能であれば、同じ色を屋外で見るのもおすすめです。「思ったより明るすぎた」のような失敗を防ぐことができます。 汚れが目立ちにくい色を選ぶ 白や薄い色は清潔感がありますが、砂埃や排気ガスの汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。ベージュやグレーなど中間色は、汚れも目立ちにくく、人気の高い色です。 濃い色は引き締め効果があるが注意も ネイビーやダークブラウンなどの濃い色は、高級感や重厚感を出してくれますが、熱を吸収しやすく、夏場の暑さが気になるケースもあります。色が濃い程、白やベージュに比べて色褪せが分かりやすい点も注意。 トレンドを意識しつつも自分らしさを 流行りの色を取り入れるのも素敵ですが、あまり一時的な流行に偏ると、数年後に飽きてしまうことも。長く住む家だからこそ、落ち着いて選びたいですね。 外壁塗装で色褪せしにくい色とは?色褪せしにくい色の選び方外壁塗装の色選びに迷ったら!人気の色12選と汚れに強いおすすめカラーを解説 カラーシミュレーションの事例 倉敷市K様 外壁と屋根の塗装工事をしました。既存の外壁はベージュ系、屋根は黒に近いグレーでした。塗装経験がある建物でしたが塗膜の劣化で防水性がなくなっていました。 既存の写真です。この写真をもとにカラーシミュレーションをしました。 お客様のご希望に合わせてカラーシミュレーションをしました。バルコニーから1階の南面を色分けにするかで悩まれていました。 実際に塗装した色です。アウトレット塗料を使用しました。 この施工事例をもっと見る 倉敷市 えびめしや様 既存の写真です。これを元にカラーシミュレーションをしました。 外壁と屋根の塗装をしました。既存の色がサーモンピンクでしたが、新築当初はホワイトの外壁でブルーの屋根だったそうです。新築時の色にしようか、ピンクの色を入れようかで迷われていました。 施工後の写真です。鮮やかな屋根の色に大変喜ばれました。 この施工事例をもっと見る 倉敷市K様 施工前の写真です。この写真をもとにカラーシミュレーションをしました。 モノトーンカラーを希望されていたのでモノトーンカラーでシミュレーションをしました。外壁の柄をトラバーチンにしたいとの希望もありましたので、トラバーチンの柄もシミュレーションをしてより想像しやすくなります。 実際の塗装は木目調サイディング以外はトラバーチンで2色に。落ち着きのあるおしゃれな外壁になりました。 この施工事例をもっと見る カラーシミュレーションを活用して理想の我が家を カラーシミュレーションは、ただの確認ツールではありません。塗装工事を「家づくりの一部」として楽しむための、大切なプロセスでもあります。特に家族で話し合いながら、色を決めていく時間は、「この家にどんな表情を与えたいか」「どんな暮らしをしたいか」という想いを共有するきっかけにもなります。「明るく元気な印象にしたい」「落ち着いた雰囲気で高級感を出したい」「ナチュラルでやさしい感じにしたい」など、目指すイメージが見えてくると、色選びもぐっと楽しくなります。 おわりに 外壁塗装は、決して安い買い物ではありません。だからこそ、後悔のないように、丁寧に色を選び、納得のいく仕上がりを目指していただきたいと思います。カラーシミュレーションを活用すれば、「見て・比べて・選ぶ」というプロセスがしっかりでき、理想により近い仕上がりが実現できます。もし、どんな色がいいのか迷っている方がいらっしゃれば、ぜひ一度カラーシミュレーションをご体験ください。専門スタッフが丁寧にサポートしながら、お客様の理想のお住まいづくりをお手伝いさせていただきます。塗り替えの第一歩は、「色を楽しむこと」から始めてみませんか? 塗装の基礎知識一覧へ