雨樋の劣化について 交換時期やめやす 2023.10.10 目次1 雨樋とは??1.1 雨樋の役割1.2 雨樋には軒樋(横樋)と竪樋(縦樋)がある1.3 雨樋の素材は塩化ビニールが多い2 雨樋のメンテナンスが必要な症状は?2.1 1.色褪せ2.2 2.樋の取り付け部分の部品の劣化2.3 3.軒樋が歪みきちんと排水できていない2.4 4.雨樋が壊れている・割れている2.5 5.樋にゴミや枯れ葉などが詰まっている3 雨樋の交換時期、タイミングは?4 雨樋を長もちさせるために4.1 定期的に塗装する4.2 定期的に掃除をする5 まとめ 雨樋にも耐用年数があることは知っていますか?外壁塗装をするときに雨樋も一緒に塗装することがほとんどですが、雨樋の交換をすることもあります。雨樋のほとんどが塩化ビニールでできていて耐用年数はだいたい20年程度です。お家の立地や環境、自然災害の影響で劣化時期が変わり耐用年数に差が出ます。雨樋の劣化症状は下から見ていても分かりにくいですよね。そこで今回は、雨樋の劣化症状はどんなものがあるのか、メンテナンスや交換が必要な劣化症状はどんなものがあるのかをご紹介したいと思います。 雨樋とは?? 雨樋の役割 雨樋は屋根から流れてくる雨水を受け止め寄せ集めて地面の排水溝に排水する役割があります。雨樋がなければ、雨水は屋根からそのまま地面へと落下するので、水溜まりができ、雨水の跳ね返りで建物や建物周辺を汚してしまいます。雨樋には雨水を排水溝へと流し調整してくれるのです。 雨樋には軒樋(横樋)と竪樋(縦樋)がある 雨樋には軒樋(横樋)と竪樋(縦樋)があります。軒樋は屋根から流れてくる雨水をキャッチし、傾斜によって竪樋へと流します。竪樋はそのまま排水溝へ流します。 雨樋の素材は塩化ビニールが多い 現在よく見られる雨樋の素材は塩化ビニールですが、たまに銅やステンレス、アルミを見ることがあります。塩化ビニールに比べてかなり費用が高くなるので見かけることは少ないです。銅やステンレス製の雨樋は、塗装は必要ありませんが、塩化ビニール製の雨樋は塗装して保護する必要があります。 雨樋のメンテナンスが必要な症状は? 1.色褪せ 色あせは分かりやすい症状です。色褪せは紫外線による劣化が進んでいていずれ割れていきます。塗装し、塗膜で保護することで劣化を遅らせることができます。 2.樋の取り付け部分の部品の劣化 雨樋を支える部分が劣化すると、緩んで外れたり、金属の場合は錆びて取れたりします。樋を支えられなくなると上下に次々と歪みが出て破損してしまいます。 3.軒樋が歪みきちんと排水できていない 樋は雨水を流すために勾配がついています。ただし、勾配が適切でなかったり、経年劣化などによって樋が歪んだりすると、雨水がきちんと排水できません。意外と設置時の不具合によるものが多かったりします。 4.雨樋が壊れている・割れている 雨樋が壊れている・割れている場合は、雨水が排水されず溢れてしまうので早急に修理や交換が必要です。破損した理由が台風などの災害の場合は保険が適用される場合があります。 5.樋にゴミや枯れ葉などが詰まっている 樋にゴミや枯れ葉などが詰まってしまうと、雨水が排水できません。掃除をして流れるようにしましょう。 雨樋の交換時期、タイミングは? 雨樋の劣化症状や、状態によって交換時期は異なりますが、一般的な塩化ビニールの雨樋の耐久年数は20年です。この20年という期間も、メンテナンスをきちんとしていなかったらもっと早くなってしまいます。雨樋が壊れた、割れた、歪んだなどの場合は早く修理か交換が必要です。雨樋は横に上下にと繋がっているので、1箇所歪んだとしても、他にも影響が出てしまいます。雨樋は形状やメーカーによって全然違うので、同じ品番でないと合わない場合がほとんどです。古い建物の場合だと、同じ樋が作られていないことが多く、その場合には全体を交換します。 雨樋を長もちさせるために 雨樋は交換となると足場を設置しなければいけないので大規模な工事になります。定期的にメンテナンスをすることで交換時期を遅くさせることができます。 定期的に塗装する 樋は紫外線に弱いので、塗膜で保護することが大事です。外壁塗装のタイミング(約10年~15年)で樋も塗装し、長くもたせましょう。 定期的に掃除をする 樋が詰まると水が流れなくなり、樋の破損の原因にもなります。砂ぼこりが溜まり、植物が生えてしまうこともあるので、5年周期くらいで掃除するのが望ましいです。塗夢では外壁塗装のときに樋の掃除をしています。 まとめ 雨樋は建物に落ちてくる雨水をまとめ、地下へと排水するとても大事な役目をしています。上手く排水できていないと建物や建物周辺を跳ね返りで汚してしまいます。雨樋(塩化ビニール)の耐用年数は約20年です。耐用年数まで使えるように、定期的に塗装や掃除することが重要です。 塗装の基礎知識一覧へ