倉敷市 2階建て戸建て住宅の屋根・外壁塗装工事 2025.12.11 塗装 目次1 現場概要:築年数相応の劣化が見られたお住まい2 セメント瓦の劣化状況:苔・藻・瓦破損・漆喰の崩れ2.1 屋根の主な劣化症状3 東側の外壁は剥がれが多く劣化が顕著3.1 外壁の劣化症状4 使用した塗料はラジカル抑制シリコン塗料5 施工は丁寧に、細部まで妥協しない5.1 よくある「ダクトを外さずに塗る」業者の問題点5.2 塗夢のこだわり6 塗装工程が完了し、現在は屋根棟の補修作業へ7 まとめ 倉敷市で行っている2階建て戸建て住宅の屋根・外壁塗装工事が、塗装工程をほぼ終え、現在は屋根棟部分の補修作業に取り掛かっています。今回のお住まいは「外壁も屋根も過去に塗装履歴がない」という、いわゆる“初めてのメンテナンス”のお家でした。そのため、劣化状況が進んでおり、まずは徹底した調査と補修計画からスタートしました。この記事では、現場の様子、劣化の状態、使用した塗料、塗夢がこだわる施工ポイントをお伝えします。 現場概要:築年数相応の劣化が見られたお住まい 倉敷市の閑静な住宅地に建つ2階建てのお住まいです。外壁はサイディング、屋根はセメント瓦で建てられており、これまで一度も塗装が行われていない状態でした。塗装は、「家の見た目をきれいにするためのもの」と思われがちですが、実は大切な“防水メンテナンス”です。初回メンテナンスが遅れると、素材の劣化が進み、塗装だけで済まなくなるケースもあります。今回も、調査の段階から劣化が顕著で、特に屋根の状態が悪化していました。 セメント瓦の劣化状況:苔・藻・瓦破損・漆喰の崩れ 屋根に上がると、まず目に入るのが大量の苔と藻でした。セメント瓦は吸水性があるため、長年メンテナンスされていない場合、苔が繁殖しやすい特徴があります。 屋根の主な劣化症状 瓦全体にびっしり付着した苔・藻表面の防水性が完全に失われている一部瓦が落下しており、非常に危険な状態漆喰部分が劣化して剥がれ、棟の固定力が弱まっているとくに棟部分は構造上もっとも重要な箇所で、ここが崩れ始めると強風や地震時に瓦が落ちる危険があります。そのため、塗夢では棟部分を 「積み替え工事」 でしっかり補修する計画を提案しました。塗装はあくまでも“保護”の工程です。壊れているところは塗るだけでは絶対に直りません。この判断こそが、建物を長持ちさせるためにとても大切なのです。 東側の外壁は剥がれが多く劣化が顕著 外壁はサイディングですが、こちらも外壁塗装が初めてで、経年劣化が進んでいました。特に東面は日当たりがよく、一年を通して紫外線ダメージを受けやすい場所です。そのため、以下のような症状が見られました。 外壁の劣化症状 塗膜の大規模な剥がれチョーキング(白い粉が手につく現象)コーキングのひび割れ色あせによる防水機能の低下塗膜の剥がれは、紫外線の影響で防水性能がゼロになったサインです。この状態が続くとサイディング本体が水を吸い、膨張・反り・割れにつながるため、早期のメンテナンスが必要でした。 使用した塗料はラジカル抑制シリコン塗料 今回使用した塗料は、いずれもエスケー化研の 「ラジカル抑制シリコン樹脂塗料」 です。●外壁エスケープレミアムシリコン●屋根エスケープレミアムルーフSiラジカル塗料は、近年とても人気が高く、通常のシリコンより耐久年数が長いことが特徴です。一般的なシリコン塗料:約10〜12年ラジカル抑制シリコン:約13〜15年プレミアムシリーズは塗膜の耐候性が高く、日本の厳しい気候に強い塗料として評価されています。 施工は丁寧に、細部まで妥協しない この現場に伺った際、ちょうどエアコンのスリムダクトカバーの復旧作業を行っていました。実はここ、業者によって大きな差が出るポイントです。エアコンのスリムダクトカバーは外して塗装する業者と外さないで塗装する業者があります。 よくある「ダクトを外さずに塗る」業者の問題点 カバーと外壁の間に塗料が入り込まない外壁を完全に塗ることができない将来エアコン交換の際、カバーを外したら塗膜がべりっと剥がれてしまう塗り残しだけではなく、「将来的なトラブル」まで生む施工方法です。 塗夢のこだわり 塗夢では、スリムダクトカバーを必ず外し、外壁をしっかり塗るカバーは別で丁寧に塗る乾燥後にきれいに復旧するという3ステップで施工しています。カバーと外壁が塗膜で固まらないので、エアコン交換時に塗膜が剥がれる心配がありません。手間はかかりますが、住まいを守るための大切な工程です。 塗装工程が完了し、現在は屋根棟の補修作業へ 現時点で、外壁塗装・屋根塗装は完了しています。ラジカル塗料らしい深いツヤのある美しい仕上がりで、お家全体が見違えるほど明るくなりました。残る工事は、屋根棟部分の積み替え工事です。 まとめ 今回の現場を振り返って、初めてのメンテナンスで劣化が進んでいたお住まいでしたが、調査段階から適切に補修計画を立て、必要な部分を確実に修繕しながら塗装工事を進めています。早めに塗装していれば守れたはずの部分が、放置されることで破損に繋がってしまうことがあります。今回のような棟の破損や剥がれも、決して珍しいケースではありません。だからこそ塗夢では、“ただ塗るだけ”ではなく、“必要な補修をし、安心して暮らせる状態に戻す”ことを第一に考えています。倉敷市・総社市・岡山市周辺で屋根・外壁のことで気になる点がありましたら、いつでも塗夢にご相談ください。お家を守るために、誠実に、丁寧に対応させていただきます。 ブログ一覧へ 関連記事をチェックする