倉敷市の店舗の折半屋根をホワイトに塗装 温度対策も 2025.06.26 塗装 目次1 施工前の状態|屋根の素材は折半屋根2 折半屋根の塗装工程2.1 ボルトキャップの撤去2.2 高圧洗浄2.3 ケレン作業(研磨・目荒らし)2.4 劣化していたボルトキャップの交換2.5 塗装 カラーのポイント2.6 ホワイト塗装の効果:屋根の温度を大幅に抑える3 塗装完了!美しい屋根が蘇りました4 まとめ こんにちは!今回は、先日施工が完了した「店舗の屋根のみの塗装現場」についてご紹介いたします。建物の外壁ではなく、屋根のみの塗装ということで、外観の変化としては一見目立たないかもしれませんが、実は屋根塗装は建物の保護や快適性にとって非常に重要な工事です。とくに今回は、夏の暑さを軽減する「ホワイト塗装」を行った事例ということで、これからの季節にぴったりの内容となっています。 施工前の状態|屋根の素材は折半屋根 今回の現場は、店舗の屋根塗装です。建物自体は比較的新しい構造で、屋根の形状は折半屋根(せっぱんやね)と呼ばれる波型の金属屋根が使用されていました。折半屋根は、倉庫や工場、店舗などの大型建築でよく使われている金属製の屋根材です。強度があり、長期間の使用に耐える素材ですが、定期的な塗装メンテナンスをしないとサビが発生しやすいという特性もあります。施工前の屋根は、遠目には特に傷んでいるようには見えませんでしたが、近づいてよく観察すると、ボルトキャップの劣化や一部の金属部品の風化が目立ってきていました。 折半屋根の塗装工程 屋根塗装では、「ただ色を塗ればいい」というわけではありません。とくに金属製の屋根材は下地処理が仕上がりの品質を大きく左右するため、ひとつひとつの工程を丁寧に進めていきます。 ボルトキャップの撤去 ボルトキャップは劣化していたので全て撤去しました。 高圧洗浄 屋根に付着した汚れやホコリを高圧洗浄機で徹底的に洗い流します。塗料の密着性を高めるためには、表面の不純物をきれいに除去することが重要です。今回は砂埃や花粉などが堆積しており、しっかり洗浄することで下地がきれいに見えるようになりました。 ケレン作業(研磨・目荒らし) 塗装前に行うのが「ケレン作業」と呼ばれる工程です。ケレンとは、塗装前にサビや古い塗膜を削り落とす作業のこと。今回の屋根には穴が空きそうな程のサビは見られませんでしたが、それでもケレン作業は欠かしません。なぜなら、表面に細かな傷をつけておくことで、塗料の密着力がグッと高まるからです。見た目にはわかりにくい作業ですが、実は仕上がりの美しさと塗装の持ちに大きく関わる、大切な工程なんです。 劣化していたボルトキャップの交換 塗装と並んで今回の重要な作業のひとつが、ボルトキャップの交換でした。折半屋根では、屋根材を金具でしっかりと固定してあります。その金具の上には「ボルトキャップ」というカバーがかぶせてあるのですが、紫外線や風雨の影響で、このキャップが劣化・破損しているケースが多々あります。今回も多くのキャップが、割れて中のネジがむき出しになっていたりキャップ自体が外れてしまっていたり完全に朽ちてしまっていたり…という状態でした。このまま放置すると、ネジ部分から雨水が侵入してサビや腐食が発生するリスクが高くなります。そのため、古いキャップはすべて撤去し、ネジにはサビ止め塗料を塗った上で、新しいボルトキャップを取り付けました。ボルトキャップの交換は、屋根の美観を整えるだけでなく、屋根の寿命を延ばす大事なメンテナンスです。 塗装 カラーのポイント 塗装は、下塗りにエスケー化研のマイルドボウセイというサビ止めを塗装し、上塗り2回の計3回塗りで仕上げました。 上塗りに使用した塗料は、シリコン系塗料(エスケー化研クリーンマイルドシリコン)です。耐候性が高く、価格と性能のバランスが良いため、店舗や一般住宅の屋根塗装においても人気のある塗料です。そして、今回選んだ色はホワイト。実はこの「ホワイト」という色には、見た目以上のメリットがあります。 ホワイト塗装の効果:屋根の温度を大幅に抑える 黒や濃いグレーなどの屋根と比較すると、白は太陽光をよく反射します。そのため、屋根表面の温度を抑える効果が期待できます。一般的に、黒い金属屋根の表面温度は夏場で60℃以上になることもありますが、ホワイトに塗装することで10℃〜20℃以上も温度を抑えることが可能になります。これは、店舗内部の空調効率にも大きく関係してくるため、省エネ効果や室内の快適性向上にもつながります。「遮熱塗料」という、より温度上昇を抑える塗料もありますが、費用とのバランスを考えると、ホワイトのシリコン塗料でも十分に効果を感じられると私たちは考えています。 塗装完了!美しい屋根が蘇りました 艶が美しく清潔感のある屋根に仕上がりました。施工前と比較すると、ボルトキャップもすべて新品に交換され、屋根全体に統一感と清潔感が生まれました。 まとめ 屋根は、普段なかなか目にすることができない場所ですが、建物の劣化を防ぎ、快適な室内環境を保つための最前線でもあります。今回は「屋根だけの塗装」という内容でしたが、ボルトキャップの交換下地処理(ケレン)適切な塗料選び(ホワイトのシリコン塗料)など、一つひとつの作業にこだわることで、見えない部分にも高い品質を確保することができました。これからの季節、暑さが本格化してきます。「室内が暑い気がする」「屋根の劣化が気になる」「ボルトキャップが外れている」など、気になることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。お見積りや点検だけでもお気軽にどうぞ! 屋根の無料診断は塗夢におまかせ お問い合わせはこちら 屋根塗装は必要?費用相場から塗料の耐用年数まで徹底解説! ブログ一覧へ 関連記事をチェックする