漆喰塗装の難しさ!(^^)!
- 雨漏り対策
10月1日(火)
今日も終日暑い一日でした。
先日久しぶりに困難を極める現場に遭遇しました。HPよりお問い合わせ頂いたお客様ですが漆喰の上に塗装出来ないかとの相談です。
近年外壁塗装のほとんどは下地がサイディング・モルタル・ALCでありその上から樹脂系の塗装をしています。
漆喰といってもその中には漆喰風な塗装もあり、倉敷の美観地区のように本漆喰を塗っている場合もあします。
漆喰風塗装であれば再塗装は簡単ですが本漆喰の改修はホント難しいです
ただ過去に施工事例が無い訳ではありませんが慎重に施工しないと簡単に剥離(塗装面が捲れてくる)を起こします。
今回ご相談頂いたお客様は築1年半程度で黒カビが発生し、意匠性が極端に低下してしまったとの事
外壁はこんな感じ・・・↓
外壁の40%程度がこの黒カビに汚染されています。
では何故このような現象になるのでしょうか?
漆喰は調湿性があり湿度をコントロールしてくれます。では何故調湿効果があるのでしょうか?それは多孔質といって漆喰内部に気泡のような穴がたくさん空いているからです。
室内に漆喰を塗ると梅雨のような季節では水分を吸収してくれ室内が比較的蒸し暑くない状態に保ってくれます。
しかし外部ですとこの多孔質な部分に水分が吸収してしまい、乾かない状態が続きます。
これが黒カビが発生する原因の一つです。
さらにこの漆喰に厚みを付け塗装するとなると、吸い込んだ蒸気が抜けなくなり乾燥した部分に蒸気が出よう出ようとします。
安易に塗料を塗ると蒸気が塗装膜を押し上げ簡単に捲れてしまいます。
今回はお客様にその部分を説明しテスト施工をさせて頂く提案をしました。大切にされているお住まいが黒カビや捲れにより大ないしになるのを防ぐためです。
今後もお客様の財産価値を維持できる施工が出来るよう頑張りたいですね。
ではまた明日