倉敷市 外壁塗装・屋根カバー工法・長尺シート工事中 2025.10.15 塗装 目次1 外壁仕上げ完了、屋根カバー工法が始まりました2 モルタル外壁の補修と塗装仕上げ2.1 Vカット補修2.2 厚膜凹凸仕上げでひび割れを目立たせず3 西面は化粧コーキングでアクセントをプラス4 共有廊下の防水工事5 屋根カバー工法に着手6 まとめ 外壁・防水・屋根が連携したリフォーム 外壁仕上げ完了、屋根カバー工法が始まりました 倉敷市内のアパートで進めている外装リフォーム工事の様子をご紹介します。前回のブログでは、高圧洗浄による下地清掃の様子をお伝えしました。建物全体の汚れやコケをしっかり落とし、いよいよ今回は仕上げ工程に入ってきました。工事の内容は、・外壁塗装工事・屋根カバー工法工事・共有廊下・階段の長尺シート張り工事の3本立てです。それぞれの作業が同時進行している現場で、外観が少しずつ新しく生まれ変わっていく様子が目に見えて分かります。今回は「外壁塗装の仕上げ」と「共有廊下のウレタン防水」、そして「屋根カバー工法の着工」までをご紹介します。 モルタル外壁の補修と塗装仕上げ このアパートの外壁はモルタル仕上げです。モルタルは重厚感があり、デザイン性の高い外壁材ですが、経年劣化によってどうしてもひび割れ(クラック)が生じやすいという特徴があります。今回の現場でも、外壁の数か所に細かなひび割れが確認されました。 Vカット補修放置すると雨水の侵入や内部の劣化につながってしまうため、まずはVカット補修を行います。これは、ひび割れ部分をV字にカットし、奥までしっかり補修材を充填する工法です。表面だけを埋めるのではなく、奥まで密着させることで再び割れにくくなります。補修後はシーリング材を充填し、表面を平滑に整えます。 厚膜凹凸仕上げでひび割れを目立たせずVカット補修後に下塗りとして使用したのが「サーフ(微弾性フィラー)」です。今回は厚膜凹凸仕上げで施工し、塗膜に厚みを持たせることで、外壁の防水性と耐久性をさらに高めました。厚膜仕上げは表面に凹凸を作ることで塗膜がしなやかに伸び、地震や温度変化による微細な動きにも追従します。そのため、ひび割れが起こりにくく、モルタル外壁に最適な工法です。塗装後の外壁は「ゆず肌模様」と呼ばれるやわらかな凹凸模様に仕上がりました。光の加減によって表情が変わり、単調になりがちな外壁に高級感が生まれます。Vカット補修を行った箇所もほとんど分からないほど自然な仕上がりで、全体的に美しい外観へと変わりました。 西面は化粧コーキングでアクセントをプラス 西側の外壁は、少し雰囲気を変えて「化粧コーキング」を施しています。化粧コーキングとは、コーキング材を単なる目地の補修としてではなく、意匠的なアクセントとして仕上げる方法です。 今回は、クリーム系の外壁にブラウンの化粧コーキングを組み合わせました。やわらかいベースカラーの中に細いラインが入ることで全体が引き締まり、上品でおしゃれな印象に仕上がりました。シンプルな外観にワンポイントのデザインを加えるだけで、建物全体の印象がぐっと洗練されます。化粧コーキングは見た目だけでなく、防水性も確保できる一石二鳥の施工です。 共有廊下の防水工事 続いて、共有廊下の工事の様子です。廊下や階段には最終的に「長尺シート」を貼る予定ですが、その前に欠かせないのがウレタン防水工事です。長尺シートは耐久性が高く、美観性にも優れた床材ですが、下地からの水の侵入には弱いため、シートを貼る前にシートの端に当たる部分に防水層を設ける必要があります。特に廊下の隅(立ち下がり部分)は横からも雨が当たる場所なので、念入りに防水処理を行いました。 ウレタン防水は、液状の防水材を塗り重ねていく工法で、細かな部分にも密着しやすく、継ぎ目のない防水層を作ることができます。狭いところにも広いところにも対応できる防水でリフォーム工事によく使われています。この上に長尺シートを貼ることで、耐久性と防水性を兼ね備えた安心の床になります。 倉敷市の防水工事をしたアパートが完成しました! 屋根カバー工法に着手 外壁と防水が整ったところで、いよいよ屋根の工事に入りました。屋根は「折半屋根(せっぱんやね)」と呼ばれる金属屋根で、年数が経っており、ところどころに錆びや小さな穴が見られました。そのまま再塗装しても下地の腐食が進んでいるため、今回はカバー工法で修繕します。カバー工法とは、既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を被せる工法です。撤去費用がかからず、工期を短縮できるうえ、断熱・防音性能も向上するというメリットがあります。 まずは、屋根まわりの付属部材を取り外す作業から始めます。パラペット(屋上の立ち上がり)や雨樋(とい)を一度外して、施工の準備を整えていきます。このとき、ひさし部分の上に「すずめの巣」が見つかりました。今は使われていないようでしたが、こうした小さな隙間でも、鳥やコウモリが巣を作ってしまうことがあります。屋根工事の際には、こうした巣やフンの清掃、再侵入を防ぐための隙間処理も大切な作業のひとつです。 現在は、パラペットや樋を取り外したところまで進行中です。このあと、新しい屋根材を搬入し、カバー工法による屋根の仕上げ工程に入っていく予定です。 屋根リフォームを成功させるカバー工法とは?費用や施工事例を紹介 まとめ 外壁・防水・屋根が連携したリフォーム 今回のアパート工事は、外壁・屋根・共用部といった建物全体の外装をトータルで改修する大掛かりな工事です。どれか一つだけをきれいにしても、他が劣化していれば本当の意味での「建物保護」にはなりません。外壁塗装で建物を守り、屋根カバーで雨漏りを防ぎ、廊下の防水で入居者様の安全と快適さを守る。それぞれの工事が連携して、ようやく「安心して長く住める建物」に仕上がります。外壁は厚膜の凹凸仕上げによって耐久性が高まり、見た目にも美しいゆず肌模様となりました。西面の化粧コーキングもデザインのアクセントとしてよく映えています。廊下の防水も完了し、これからは長尺シート貼りと屋根の仕上げに進んでいきます。現場では、職人たちが一つひとつ丁寧に確認しながら作業を進めています。建物全体がどのように完成していくのか、次回の更新もぜひご期待ください。 お問い合わせはこちら ブログ一覧へ 関連記事をチェックする