岡山市 モニエル屋根の塗装!破風はカバー工法、FRP防水も!
- 雨漏り対策
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こんにちは!今日は前回ブログに書いた、岡山市南区の住宅塗装の続きで、屋根や板金、バルコニー防水工事の作業です。
前回のブログ→岡山市 外壁を多彩色グラナートで吹き付け塗装しています!
屋根材・・モニエル瓦ってどんな瓦?
こちらの住宅の屋根は「モニエル瓦」です。「モニエル瓦ってあれね!」ってなる方は少ないと思いますのでモニエル瓦について簡単に説明いたします。
モニエル瓦とは、正式名は乾式コンクリートといって日本では1971年~2010年まで取り扱いがありました。今では生産が終了しているので、塗装ではなく葺き替えを希望される方も増えています。ですが、モニエル瓦は強い瓦なのできちんとメンテナンスをしていれば、長く持つ瓦です。
見た目は厚みがあるのでセメント瓦によく似ていますが、瓦の先端がでこぼこしているので見分けることができます。セメント瓦はツルっとしています。
塗装方法もセメント瓦やスレートと同じように塗装できないところがモニエル瓦の注意点です。モニエル瓦には基材の上に着色スラリーと言われるスラリー層があります。スラリー層には塗膜が付かないので、そのスラリー層を除去しないと塗装しても剥がれてしまいます。
モニエル瓦は塗装前の下地処理が重要
スラリー層を除去するには、高圧洗浄機を当てて剥がしていきます。それでも除去できない部分は、金属ブラシなどを使ってケレン作業で取り除きます。
スラリー層が残っていると塗膜が浮いて剥がれてしまうので、慎重に作業します。
下塗り2回、上塗り3回の5回塗装で仕上げました。
傷んでいた破風はカバー工法で板金取り付け
こちらの住宅の破風は木で、ボロボロにささくれた感じになっていました。かなりケレンしたら塗装することはできますが、破風は雨や風を受ける部分なのでまたボロボロになると思います・・。
↑施工前の破風です。破風は屋根の三角のところです。ここが木だと写真のようにボロボロになりやすいです。最近の住宅は、板金の素材の破風が多いです。意匠性のため木を使っているお家ももちろんありますが、数年度に塗装しないとすぐに傷みます。
こちらの改修はガルバリウム鋼板を巻く方法・・「カバー工法」で工事しました。カバー工法は既存の破風の上からかぶせてこれ以上破風が傷まないようにする工事です。ガルバリウム鋼板は雨で塗れても染み込むことはないし、塗装メンテナンスも20年以上もつので大変人気な素材です。
↑仕上がりがキレイですね。カバー工法は破風だけじゃなく、屋根のスレート瓦の上にかぶせたり、傷んだ外壁にかぶせたりとさまざまな部分で使われています。
バルコニーは塗装よりも防水工事を!
バルコニーは塗装メンテナンスよりも、防水工事が断然おすすめです。劣化具合によってはトップコートの塗装だけで大丈夫な場合もありますが、防水層が劣化している場合はもう一度防水工事をした方がいいです。
こちらの住宅のバルコニーは既存の防水はFRP防水です。とっても丈夫で住宅のバルコニーにはよく見るFRP防水ですが、劣化すると割れたり浮いたりして雨漏りを起こしてしまいます。
職人さんがシンナー拭きをしています。シンナー拭きは油分や汚れを除去するために必ずします。一部下地のべニア板が見えています。この部分はFRP防水層の劣化により浮いていました。浮いていた部分を大きく除去しました。この部分はFRPガラスマットを多く重ねて高さを合わせます。
バルコニーは2箇所でどちらも傷みは大きかったです。シンナー拭きをしたあとはプライマーを塗布していきます。プライマーは密着させるために必要な材料です。この上からガラス繊維マットを敷き、樹脂で固めていきます。
そのあとは、中塗り→トップコートで完成です。
完成です。足場で傷が付かない様マットを敷いています。
FRP防水はかなり丈夫な防水層なので、テーブルや椅子を置いたり、洗濯物干しを置いても大丈夫です。外壁、屋根、板金工事、バルコニー防水工事が完了しました。現場では、塗装屋さんは最終確認をしていました。塗料の飛び散りやムラ、塗り残しがないかの確認です。足場を解体したらまた完成写真を撮りに行きます♪